一宮市民家改修 左官塗り

大工造作工事が完了したら、次は左官屋さんの出番です!

荒壁を付けたところはむら直しまで終わっていますので、中塗り→仕上げ塗りの工程となります。中塗りとは、荒壁土に入っている藁よりも細かい藁スサ・砂・土・水を配合し、平面を出しながら塗り付けていく作業です。仕上げ塗りの前工程となる重要な作業となります。「中塗り仕上げ」という中塗りの状態を仕上げとする場合もあります。

荒壁を付けていない壁は、砂漆喰塗りからスタートです。砂漆喰とは、その名の通り漆喰に砂を配合したもの。木摺り下地に食い込ませるようにして塗り付けていきます。荒壁を付けていなくても、石膏ボード等を使用せず、昔からある素材で壁を造っていく事は可能なんですね。

仕上げ塗りは基本的に漆喰ですが、和室・縁側は半田仕上げにしてもらいました。岐阜県多治見市の泥コン屋さんから入れてもらった赤土をふるいに掛け、細かい粒子のみを選別します。その土を漆喰と混ぜ、塗っていただきました。やんわりと土の表情・温かみを残しつつ、表面は、漆喰の押さえとまではいきませんがある程度強度が出る仕上げとなります。

左官仕上げが終わると設備等の取り付け・調整したのち、お引渡しとなります。8か月にわたる工事期間中は色々とお施主さんにご迷惑をお掛けしましたが、大変喜んでいただきとても嬉しく思っております。また近いうちにお邪魔するつもりです。

竣工の様子は、こちらからご覧下さい。

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