愛知県新城市の旧鳳来町に、かねてより計画していた大工小屋の建築をしています。「大工小屋」とは、大工が材木の墨付け・刻みや加工等の仕事を行う場所の事を指します。
正直な話をしますと、今のご時世、自分の大工小屋を造って刻み仕事をやっていこうなんて若手大工はかなり少数だと思います。プレカットの現場で、道具だけ持ち歩いて仕事していた方が楽ですからね。
ですが、それだと自分の目指していく建築・木組みや素材に重点を置く伝統構法の建築が出来ません。紆余曲折はありましたが、ようやくここまで来ることが出来たと同時に、今からがスタートだと身が引き締まる思いです。
前置きが長くなりましたが、墨付け・刻みの様子です。
墨付け 杉・梁材
原木を前に刻み タイコ梁の墨付け
8m材 仕口加工
四間間口を確保したかったので桧タイコ梁8m材を使用しています。
土台・桧、足固め/柱/梁・杉です。刻み終わったら、礎石を据えて、建前に移ります。
桧タイコ梁8m 確認しながら組立
大工って感じ 順番に納めます
棟木納め 垂木・寸五×二寸五分
垂木まで掛かったら後は野地板を打って屋根仕舞いです。
応援にきてくれたのは、大工育成塾時代から付き合いのある「大工志」の仲間達です。これからも同年代の大工達でこうした仕事が出来る様に頑張っていきたいです(^^)