柱と足固めを入れたら、次は竹小舞のえつり・荒壁付けです。
竹は去年の冬に切って割って置いておいたもの。割るのと節取りが結構時間掛かります…これはみんなでわいわいやるのが良さそうです…!!昔の人は近所の方々でやっていたんだろうな~




と、こんな流れを経てようやく荒壁の下地になる竹小舞の「竹」になります。建築に使用される素材というのは、本来その地域の身近なものを使うのが当たり前だったと思いますし、これからもその事を大事にしたいですね。
今回の竹小舞のえつりは、僕たち大工の方でやっちゃいます!先輩の大工さんや左官屋さんに教えて頂いたり、ワークショップ等に参加して一通りは出来る様に練習してきました。その成果を発揮する時がきました・・・!


次は荒壁付けです。ここから左官屋さんも合流してもらって一緒につけていきます。真壁納めで壁が仕上がってくるところは左官屋さんに、大壁で壁が隠れてしまうようなところは僕たちも塗らせてもらいました。荒壁を付けたら一週間前後(季節によって変わる)乾燥させて「裏返し」をします。




この状態で少しの間、現場を空けて他の仕事や次の工程の段取りをします。
土壁は、昔からある自然のものを組み合わせて造られる人や環境に良いものです。建築物の「壁」としての役目を終え、解体されたとしても、また水や藁スサ・新しい土を混ぜれば、別の場所で何度でも土壁になります。たとえそのまま埋め立て廃棄されたとしても、自然のものしか使用していないので土に還る事ができます。選択肢の多い現代だからこそ、目の前の事だけではなく、使用する材料や素材の「始まりから終わり」まで視野に入れて建築に取り組む事も大切にしていきたいですね。