一宮市民家改修 足固め入れ

事前調査で柱と柱の根本をつなぐ重要な構造材「足固め」が入っていなかったり、入れ方が甘かったりしていたので初めから入れ替えを検討していました。

それとは別に、柱の根本が痛んでいる箇所もあったため「根継ぎ」にて補修をしました。

紬建築土壁・伝統構法石場建て
紬建築土壁・伝統構法石場建て
足固め材・三河桧 三寸五分×六寸

既存の柱に差していくので柱同士が動かなかったり融通が利かない箇所が多いので、雇いほぞで組んでいく方法を選択しました。建築当時の構造に合わせるために金物は使用せず、込み栓・鼻栓・丸栓等で効かせをとります。

根継ぎの様子です。金輪継ぎにて継いでいます。

紬建築土壁・伝統構法石場建て
部分的に少しジャッキアップしてから加工しています
紬建築土壁・伝統構法石場建て
新材も同じ形に加工します

根継ぎした柱も足固めを差してつないでいきます。レバーブロックで引きながら栓うちをします。全部つながるとしっかりとした安心感がありますね!

紬建築土壁・伝統構法石場建て
紬建築土壁・伝統構法石場建て

新設で壁を造るところは足固めの上に化粧柱を立てて、貫を通しました。

次は竹小舞のえつりと荒壁つけです!大工から左官(見習い)になって左官屋さんと一緒にやっていきます(^^)

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