一宮市民家改修 解体始め

愛知県一宮市の古い地区に建つ、昭和18年建築の民家改修工事の始まりです。

昨年秋に現地調査を行いまして、目視出来る範囲で木構造、外まわりの状態・現況の間取り・寸法計測・建物の水平垂直・などを確認しました。

その条件をふまえ、私達の建築に対する考え方・合板やボルトに頼らず建物を直す工法・石膏ボードやベニヤ板は使せず無垢板や土壁・漆喰などの素材を使用するという方針、のお話をさせて頂き、その上でお施主さんの家族構成・ご希望・ご予算等をお伺いし改修設計を行いました。何度も打ち合わせ重ね、話がまとまったところで解体工事からスタートです!

改修工事の場合、紬建築では大工(自分含む)の手で解体をします。なぜかといいますと解体をして良いところ・ダメなところ、仕上がった時に見えてくるので傷をつけてはいけないところなど、最終的な納まりが分かっていないと出来ない事が多いからです。解体の時点から、完成のイメージを頭に入れています。

紬建築土壁・伝統構法
立派な大黒柱・恵比寿柱・差鴨居
紬建築土壁・伝統構法
小屋裏の構造・登り梁が入ってます
紬建築土壁・伝統構法
南面
紬建築土壁・伝統構法
西面・妻側

外観はこんな感じです。板張りと漆喰で仕上げていきます。

屋根の瓦替えはしないので、解体が終わり次第、内部の柱と柱の足元をつなぐ「足固め」という木材を入れる段取りに移ります。

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