名古屋の石場建て四 差鴨居手刻み

差鴨居の墨付け手刻みの様子です。

今回、差鴨居材として使わせて頂くのは、奈良県吉野産の地松。三重県名張市の山崎木材(有)さんにお世話になりました。全国的にも珍しい、地松専門の材木店です。吉野松は美しい木目・張った赤みが特徴的だそうです。

最近では日本の「地松」よりもアメリカの「米松」のほうが主流になってしまっています。現在の建築現場は構造材を機械で加工する「プレカット」がほとんどで、木材が捻ったり曲がったりすると加工が難しくなります。なので人工乾燥機に入れて木材が動かなくなる様に、脂分を抜いてしまう訳です。それに適してるのが米松。日本の松は脂分が多く動きやすいので、プレカットには向きません。人工乾燥の米松が多くなる訳です。

地松の梁桁を好んで使うのは手刻みでやってる大工さんだけしか居ないという話も聞きます。地松は強度があるので、構造的に耐力をもたせたいところ、瓦屋根で荷重がかなりかかるところ、空間のスパンを飛ばしたいところなどに適しています。昔の民家を観察してると、その様な箇所に地松が使われているんですね。適材適所ってやつですかね、むかしの職人さんの方がよく木を見ていた事でしょう。

さて、今回の差鴨居材は四寸×八寸・尺、芯去り、カネ上小節・無節です。地松は基本的に枝打ちはしないらしいので、こういった節の無いような木材を取るのが難しくなりますが、山崎木材さんがきれいに製材をしてくれましたので、僕の方も、キチッと仕事しないといけないな!と、背筋を伸ばして作業にかかります(^^)

差鴨居のほとんどが主要な柱に差さってくる為、長ほぞ・車知栓・込み栓・鼻栓の仕口にて組みます。鴨居溝などの細かい加工は後程、行います(^ ^)

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