名古屋市天白区の住宅地に建てる、二階建ての石場建て(コンクリートは使用有)墨付け刻みが始まりました。
今回、チャレンジしている事は『製材』です。2022年の冬に北設楽郡東栄町で伐採していただいた原木(杉)を、ウッドマイザー社の簡易製材機で自社製材し、自然乾燥させた材木を使用しています。構造・床材・建具材に至るまで、極力製品として購入せずに自分たちの手で、製材→乾燥→木造り→大工、といった流れの構築を目指します。(地域柄、桧の化粧材は揃えにくいので製品購入しています)




自社製材のメリットは主に三つ
- 原木市場を通さず地元の木材を購入することにより、山主さんへの予算還元率を上げ、山づくりも含めた森林経営に関心を高める事に寄与する。
- 手刻みでの建築を行う為、葉がらしや自然乾燥といった大規模製材所では対応が難しい事に適応する。
- 大工の手で使いたい材を想定して挽く事により、極力無駄を出さない多品目少量生産が可能となり、建築に対して細かい対応が出来る。




もう一つの大事なこと
僕らが主に活動している地域は、都市部・又はその郊外で、普段は里山や中山間部といわれる場所との関わりが薄い。『木』を扱う大工職として、町場に居るだけでは分からない事が多すぎる。山に入り、生えている木の材種性質・素材生産の現場、道づくり、伐採方法・原木の搬出方法、さらには採算性等、学ぶべき事が非常に多い。製品として購入しているだけでは分からない、見えてこない事柄も、山を歩き、自分で製材する事で理解出来る事が有る。
さらに平地の人々は『水』が山の恩恵である事を忘れてはいけない。この事については別の記事で書く事にしよう。

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