桑名の石場建て 竹を編み土を塗る

竹小舞・荒壁の工程です。天白の石場建ての時と同様、木村左官店さんと一緒に大工達で竹を編み土を塗っていきます。

伝統工法の家づくりを行うにあたっていつも懸念される事が、素材生産です。特に左官材においては竹・藁・荒壁土・スサなど現代工法では使用しなくなってしまったものばかりで、需要が皆無、生産職人の高齢化になってきている事が原因と考えられます。

今回、竹材は岐阜市の竹問屋から仕入れていますが、店主もご高齢であと10年出来るか…という雰囲気です。竹小舞に使う竹は基本的に真竹を割って使う事が多く(地域差あり)、その真竹林が僕たちの活動する尾張南部のエリアに少なく、開発等で皆伐される竹林の事を耳にするとピックアップしに行っているのが現状です。素材生産の為にも、日頃より整備出来る真竹林があると良いと感じています。

荒壁も例外ではないです。愛知岐阜では泥コン屋さんとしてまだ数軒営業されていて、僕たちが出来ることはより多く利用し、購入する事です。自分たちでつくることも可能ではありますが、素材生産の方を応援するという意味合いでも、大事な事だと考えています。

毎現場、竹小舞のライトアップを行っていますが、いつも建築の奥深さ・美しさ・面白さを感じます。

何十年何百年と続く工法、合理的で無駄のない木構造・職人達の気概や技術。

ただの懐古主義ではなく、多くの事は繋がっていて、良いものは良い要らないものは要らない。常にアップデートしていける気持ちの余白を持ち続けたいですね。

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この記事を書いた人

愛知県で伝統工法建築を主とする『紬建築』代表です。

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